代表理事の飯野は、愛媛大学の非常勤講師であり、愛媛大学デジタル人材情報機構コーディネーターを務めています。その立場から、今回、愛媛大学工学部の先生方とともに、PBL(課題解決型学習)講義・ワークショップの進行を担当しました。
この講義は、愛媛大学デジタル情報人材育成機構が提供する社会人向けリスキリングプログラム「これからデジタル」の一環として実施されるものです。
愛媛大学リスキリングプログラム「これからデジタル」とは・・・ デジタル技術の基礎から応用までを学び、地域や企業で活かせるスキルを身につけることを目的としたプログラムです。愛媛大学が主催し、デジタル分野の専門家や実務家による講義・ワークショップを通じて、受講生が実践的な知識を得られる内容になっています。社会人のリスキリング(学び直し)を支援し、地域のデジタル人材育成を促進することを目指しています。

この日は愛媛県内各地から30名を超える受講生が集まりました。
グループワークを中心とした実践的な学びの場となり、受講生同士が積極的に意見を交わす様子が印象的でした。 最後にグループごとに発表をしていただきましたが、皆さん素晴らしかったです。
PBL学習の質を高めるファシリテーションとは
私は先生方のように深い工学の専門知識を持っているわけではありません。しかし、これまで団体でさまざまなワークショップを企画・運営し、キャリアコンサルタントとして対話を通じた学びの支援にも関わってきた経験から、PBL(課題解決型学習)におけるファシリテーションの役割を強く意識するようになりました。
PBLでは、受講生が主体的に課題に取り組み、自由な発想でアイデアを出し合うことが求められます。そのため、学びや対話を促進し、安心して意見を発信できる環境を作ることが大切になってきます。

私にできることはまさにこの部分であると認識し、ワークショップの場を「楽しく、かつ実りあるもの」にすることで、受講生一人ひとりの学びを最大化できるよう努力しました。
また、先生方から「やりたいようにやったらいい」と心強いお声がけとサポートをいただいたこともあり、私自身ものびのびと進行することができました。その結果、全体として、受講生同士の活発な議論が生まれ、主体的な学びを促す良い場になったのではと思います。
受講生の皆さんからも「また来年も参加したい」「会社のみんなで来たい」といった嬉しい感想をいただき、改めてこのプログラムの意義を実感しました。

まとめ
企画段階から携わる中のディスカッションで、また、当日の参加者の方からのお話を聞いて、愛媛県内のデジタル人材育成に関するニーズや、私たちの団体としてできること・取り組みたいことが少しずつ見えてきました。
そして、今回の経験を通じて、私自身「もっと勉強したい!」という気持ちが強くなりました。学びの環境や人との出会いが、新たな気づきを与えてくれる——そんなことを実感した一日でした。
これからPBL(課題解決型学習)はどの世代にも大事な学習内容になってくると思います。
団体でのワークショップに取り入れていきたいですし、教育機関や企業での実施を促進することで、愛媛を活性化していきたいと考えています。
