「一人じゃない」から頑張れる!愛媛デジタル女子プロジェクト〜デジトレ7期〜に見るコミュニティ型リスキリングの力

愛媛で女性のデジタルスキル向上とキャリア支援を行う「一般社団法人愛媛デジタル女子プロジェクト」

去る2025年1月19日、私たちの主要プログラムの一つである「デジタルトレーニングプログラム(デジトレ)」の第7期が、熱意あふれる受講生の皆様と共にスタートしました。
今回は、このデジトレ7期を通して見えてきたコミュニティ型支援の価値と、その具体的な取り組みについてご紹介したいと思います。

目次

デジトレとは? – 学びと交流を融合させた2ヶ月間

デジトレは、デジタルスキルを身につけたい、働き方を見直したい、未来へ一歩踏み出すヒントを探したい、そして仲間との出会いから刺激を受け成長したい、といった多様な思いを持つ女性たちが集う、オンラインとオフラインを組み合わせたリスキリングプログラムです。

1〜6期まで計100名ほどの卒業生を輩出しています。

2025年1月からスタートした今回の7期も、様々なバックグラウンドを持つ素敵な方々が集結。それぞれの「理想」に向けて、2ヶ月間のデジタルスキルアップジャーニーが始まりました。

デジトレ7期の軌跡:スキル習得とコミュニティ形成

私たちのプログラムは、単なるスキル提供に留まらないことを特徴としています。仲間との繋がりを重視し、共に学び、励まし合う環境づくりを大切にしています。7期での具体的な取り組みをいくつかご紹介します。

1.スタートダッシュと交流基盤(1月)

  • 初回オンラインミーティング: まずはオンラインで顔合わせ。自己紹介と共に「この2ヶ月で達成したいこと」を共有し、個々の目標を明確にしました。
  • Facebookグループでの交流: 専用グループを作成し、自己紹介やSNSアカウントのシェアを推奨。日々の学びや疑問点、発見などを気軽に投稿し合える場を提供しました。お互いの投稿に「いいね!」をしたり、良い点を見つけてコメントし合うことで、自然とポジティブな交流の輪が広がっていきました。投稿方法が分からないメンバーがいれば、他のメンバーが教えるといった光景も日常的に見られました。
  • キックオフ会(オフライン): 1月30日には、松山市内で初の対面勉強会を開催。自己紹介から始まり、キャリアに関するワーク、話題の生成AI体験、そして日頃抱える悩みを共有し、全員で解決策を考える時間を設けました。初対面とは思えないほどすぐに打ち解け、活発な意見交換や自然な教え合いが生まれ、コミュニティのパワーを実感する時間となりました。

2.実践的スキルアップ(2月)

  • Instagram活用(オンライン): ターゲット設定の重要性を学び、事前に作成したワークシートをもとに「誰に届けたい情報なのか?」を深掘りしました。
  • Canvaバナー作成(オフライン): 2回目のオフライン会では、実践的なCanva講座を実施。個々のお悩み解決を中心に、よりスキルアップに繋がる内容を提供しました。特に、イベント告知バナーを題材に、全員でデザインに挑戦。「情報をどうデザインに落とし込むか」「伝わるデザインとは何か」を考えながら、楽しく手を動かしました。完成したバナーは個性豊かで、学びを実務に繋げる良い機会となりました。
  • e-Learningとライティング: 各自が進めるe-Learningの進捗を確認しつつ、実際の案件を想定したライティングにも挑戦。限られた文字数で意図を的確に伝える表現力を磨きました。

3.アウトプットと成長の実感(3月)

  • リール動画作成: 予習(リール動画制作のポイント)を経て、最後のオフライン会ではみんなでリール動画作成にチャレンジ!各自が作成した動画を発表し、相互にフィードバックを行うことで、学びをさらに深めました。

コミュニティが生み出す価値:受講生の声から

最終日の振り返りでは、感動的なご感想を多数いただきました。

受講生の声

「一歩踏み出すことができた!これからは自分で調べてみようと思った」

「デジタルが怖かったけど、お友達と思えるようになった」

・「わからないことを聞けたり、ためになる情報を聞けたのが良かった」

・「eラーニングをやり遂げられて自信につながった」

・「デジタルを生活の中で取り入れられることが増えてきた」

・「自分が変われた!」

・「やりたいと思っていたことがやれるようになった」

これらの声は、スキル習得だけでなく、マインドセットの変化や自己肯定感の向上が一歩踏み出す自分になるために、いかに重要かを示唆しています。そして、その変化を後押ししたのが、「仲間に刺激されて行動できた」という声に代表されるコミュニティの存在でした。

私たちが目指すコミュニティ型支援

私たちがコミュニティ型の支援にこだわる理由は、まさにここにあります。スキルや知識は、e-Learningや書籍でも得られます。しかし、モチベーションの維持、疑問点の即時解消、多様な視点からのフィードバック、そして「一人じゃない」という安心感は、コミュニティだからこそ得られる大きな付加価値です。スキル習得に「楽しさ」と「繋がり」が加わることで、学びの効果は格段に向上します。

デジトレ7期では、メンバーそれぞれが受け身ではなく、自発的に関わり合い、教え合い、励まし合う姿が多く見られました。この相互作用が、個人の成長を加速させ、コミュニティ全体を活性化させるのだと思います。これこそが、私たちが理想とし、目指している支援の形です。

愛媛デジタル女子プロジェクトは、これからもデジトレをはじめとする様々なプログラムを通じて、愛媛の女性たちが輝くための支援を続けてまいります。そして、卒業後も交流会や勉強会などを通じて、この素晴らしい繋がりを継続していきたいと考えています。

コミュニティの力で、それぞれが自分に合った働き方を選択し、デジタルを活用し未来を切り拓く。そんな可能性を、私たちは信じています。

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